20代後半・30代職歴なしで公認会計士を目指すのはあり?詳細を解説

20代後半・30代職歴なしからでも公認会計士を目指すのはありなのか思い悩んでいませんか?

士業の中でも難関資格なので、難しいことは誰でもわかっています。

それでも20代後半・30代職歴なしで公認会計士を目指してもよいのか、詳細を解説しました。

20代後半・30代職歴なしで公認会計士を目指すのはあり

20代後半・30代で無職。どうにかして一発逆転したいあなたが一定の学力のあるMARCHレベルの大卒文系であるならば、公認会計士を目指すのはありです。

公認会計士は弁護士よりは可能性がありますが、難関資格なので当然誰もが合格できるわけではありません。

そのため、厳しい勉強に耐え抜いた経験が必要で、大学受験で関関同立やMARCHレベル以上に合格したという経験があれば充分に可能性があります。

公認会計士が20代後半・30代職歴なしからの一発逆転に適している理由

職歴なしの一発逆転に公認会計士が適しているのは高収入が保証されることに尽きます。

日本人の平均年収は平成9年に467万円あったのがだんだんと下がっていき、平成23年には409万円になりました。

大して下がっていないと思うかもしれませんが、高所得者と低所得者の二極化が進んでいるため、平均年収以下の人が多いのが実情です。

一方で公認会計士は合格して監査法人に就職すると初年度は450~550万円ほどもらえます。順調に勤め続けていれば800~1000万円はもらえるようになります。

他の職種ではここまでの高収入を得るのは難しいです。

ここで心配になるのが、20代後半から勉強して30代前半で合格しても監査法人に就職できるのかです。

過去には無計画に採用をし過ぎて合格難民が続出したこともありました。

しかし現在は、過去の教訓を踏まえて採用活動をしており、就職は十分に可能です。

30代後半でも合格して就職した人がいるので、20代後半でも遅くはありません。

公認会計士取得前後のデメリット

公認会計士の資格を取得するにあたっては、デメリットも知っておかないと大変なことになります。

取得前のデメリット

取得前のデメリットは3つあります。

独学は無理

まず言えるのが、独学は無理だということです。テキストは市販されていますが、何も知らない初心者が利用してもチンプンカンプンです。従って、資格試験予備校の講座を受講するのが王道です。

合格に時間がかかる

予備校の講座を受講して勉強しても合格にには月日がかかります。だいたい2年から4年くらいです。時間にすると短答式試験が1500時間、論文式試験が1000時間の合計2500時間が必要になります。

ここまで時間をかけて勉強しても合格できる保証がないほど難しいのが公認会計士試験です。それはあなたがどんなに高学歴であってもです。

受講費用が高い

資格予備校の受講コースによって費用は異なりますが、トータルで50~80万円ほどかかります。

職歴なしの人だと、日々の生活もあり、費用を捻出するのが難しいので、借金をしてまで公認会計士を目指すのはおすすめしません。

合格できれば十分に元は取れますが、その合格自体が保証されているわけではないので、損得をきちんと検討してください。

取得後のデメリット

合格して就職した後にもデメリットはあります。

合格年齢が高いほど出世は難しい

まず、合格年齢が高いほど出世は難しいです。30代前半であればまだ若いのでいいのですが、30代後半に合格すると、不景気になった時にリストラされやすく、パートナーになるのに20年かかりますが、その頃には定年になってしまうからです。

忙しい

次に挙げられるのが、忙しさです。ただしこれは、働き方改革によって改善されてきています。

AIの登場によって仕事が奪われる懸念も聞かれますが、単純作業はAIに置き換わっても、高度なコミュニケ―ションは人間でないとできないので、現時点で心配する必要はありません。

退職金はほぼない

最後に、会社を辞めることになった場合ですが、退職金はほぼないと思ってください。

その分月々の給料に上乗せされているという感じです。

総合的に考えても公認会計士はベスト

公認会計士の資格を取って、20代後半職歴なしから一発逆転できると思ったところにデメリットを見て落ち込んでいるかもしれませんが、それでも公認会計士になることはベストな選択肢です。

それは何といってもステータスがある職業だからです。頭が良いと思ってもらえます。

そして、税理士にもなれますし、コンサルティング会社や事業会社への転職もできます。

選択肢が多くなるので、なって損はありません。

公認会計士になろうと思ったらすること

ここまで読んで、公認会計士になりたいと思ったらすることは資格予備校選びです。

公認会計士の講座がある資格予備校はTAC、大原、LEC、東京CPA会計学院、クレアールなど複数ありますが、TACもしくは大原の何れかがおすすめです。

TACは1980年の12月に公認会計士講座、税理士講座、日商簿記検定講座の開講とともにスタートした総合資格予備校で、会計系の講座の歴史が長いです。そのため、公認会計士を志望する人が多く利用しています。

https://www.tac-school.co.jp/kouza_kaikei.html

大原は1957年に大原簿記学校として創立して以来、簿記を中心とした会計系に強い総合資格予備校です。そのため、税理士や公認会計士志望の人が多く利用しています。

https://www.o-hara.ac.jp/best/kaikeisi

TACと大原どちらも良いです。TACの方が累計の合格人数が多いですが、直近の実績ではほぼ変わりはありません。

もし、価格面で選ぶのであれば、LECにしましょう。他の予備校は短答と論文の講座がセットになっていますが、LECは分かれていて、合計しても少し安いです。まずは短答式の学習に専念したい人におすすめです。

さあ20代後半・30代職歴なしから公認会計士になろう

関関同立やMARCHレベルの学力があれば、勉強できる力があるので、難関の公認会計士試験でも合格できる可能性は十分にあります。

もし合格できれば、初年度で450~550万円、順調に出世していけば1000万円も十分に狙えるので、職歴なしから一発逆転できます。

ただし、合格に必要な勉強時間はトータルで2500時間と言われているので、その間に脱落する人も多く、専用のテキストは市販されていないため、独学は無理です。TACか大原の講座を受講しましょう。

合格後も働き方改革でましになったとはいえ、忙しい日々が続くことは頭に入れておかないといけません。